徳島電友会 サークル活動

=各サークルの活動状況を会員の皆様にお届けします=

蒜山高原・鳥取大山の旅(一泊)(平成28年9月27日~28日)

〇平成28年9月27日(火)~28日(水)(参加者22名)

 《蒜山高原鳥取大山の旅(一泊)》(鳥取県)    森 明徳

 

   今回は年一回の宿泊旅行で、鴨島6:30 徳島駅7:00 松茂とくとくターミナル7:30 と定刻に参加者は顔をそろえ、バスは一路4車線化工事の進む

  高松道を北へと走る。

    天気は曇天、午後から明日にかけて雨との予報。気持ちは多少重いが、それでも大阪峠を過ぎる頃には、後部の酒好席あたりでは試飲の練習が始まり、

  次第に和やかな雰  囲気となってきた。

    1時間ほどでバスは瀬戸大橋にさしかかり、本島や行きかう船なども手にとるように一望でき、まるで箱庭を見ているようである。

    橋を中国側に渡り終えると、そこは「下津井」、6月例会で訪れた記憶が思い出される。さらに北へ進むと山陽道を横切り岡山道へとはいり30分ほどで中

  国道にたどり着く。 そしてバスは合流点の北房JCから少し大阪よりの落合ICで高速道路を降り、今回の旅は始まりとなる。


   1.   御前酒・辻本店

     落合ICを降りるとそこは真庭市で、平成17年の大合併の折、近隣5町4村が合併し、北は蒜山高原、東は湯原温泉、中央部には久世、勝山など歴史的

   史跡の残る岡山県では最も面積が広い市である。

     人口4.5万人で、これから訪れる「辻本店」は勝山地区にあり、その昔「勝山城」を中心とした城下町のほぼ中央に位置し、創業200年の造り酒屋で岡山

   特産の雄町米を原料としてすっきりとした辛口に仕上げている。当時の三浦藩に献上したことから今も「御前酒」の銘で市販している。

     現在は家業を継ぐ女性杜氏が経営しており、酒粕を活用した菓子類の商品も開発しているようである。

     試飲のあと街を散策してみた。付近の家々は白壁や格子戸できれいに整備されており、また、玄関には家ごとに工夫をこらした「のれん」がかかり、ノスタル

   ジックな趣が街道全体を包んでいるようであった。

 

 2.   蒜山(ひるぜん)高原

     米子道蒜山IC」を降りると「大山」の南に広がる標高660mの「蒜山高原」に到着。ここからは大山が一望できる絶好のポイントであるが、当日は曇天でほ

   とんどみえず残念。牧歌的な風景が印象的である。

     昼食は少し走った「高原センタ」で、「蒜山焼そば」をプラスした定食にビールも出て満腹となる。

     その後、日程に多少余裕があったため、歩いて10分ほどの「岡山ワイナリー」を見学。この工場の原料は地元産の各種ぶどうのほか桃なども使用して高級な

   ワインを醸造している。

     試飲には6種類ほど用意されており、遠慮なく全種類いただく。ワインに詳しくない私にはややすっぱく感じられたが、工場の説明では「フルーティー」さを最大

   限に表現しているとのことである。説明員によればワインコンクールでは毎回上位に入賞しており味は折り紙付きとPR。

     買った方いかがでした?

 

 3.   とっとり花回廊

     再度、米子道に乗り、「溝口IC」で降りると、すぐ近くの「とっとり花回廊」に着く。この公園は県立のフラワーパークで一年中季節の花が楽しめる。今はオータム

   フェスティバル期間で大山をバックに10万鉢のサルビアやコスモス、秋バラ、菊の動物仕立てなどが開花し始めている。

     園内は相当広く、いくら「健歩会」の旅行とは言え、時間的に無理なので、一同は機関車を模した運転者に客車3台を連結した「フラワートレイン」に300円をふ

   んぱつして乗車し、園内の見所を10分ほどで鑑賞。そのあと、ガラス温室のフラワードムに行きランやハイビスカスなどの熱帯植物などを見て。中の売店で「なし

   入りのソフトクリーム」があったのでチョイスしたが結構美味であった。

     出口では大山をバックに記念撮影(この時少し雲がきれていたので写っていたかも・・・)


 

 4.    皆生温泉(芙蓉別館)

     米子道の終点を出て少し境港方面に進むと日本海側に皆生温泉がある。

     大規模なホテルが波打ち際に林立しており、この温泉は明治時代に地元の漁師が海中に湧き出ている湯を発見し、「泡の湯」と名付けたのが始まりと言う。

    現在は地上からボーリングして85℃の湯が毎分3800ℓ出ているとの事である。

     泉質はナトリュウム・カルシュウム塩化物泉で美肌効果に優れて女性には嬉しい温泉。

     今夜はこの中の「芙蓉別館」での宿泊である。各部屋がエレベータを中心として円形に配置されているのが珍しい。また、最上階8階の大浴場からは日本海

   が一望でき、源泉かけ流しの多少塩分の効いた湯を楽しむことができた。

     夕食は3Fの大広間でカニ、刺身、ステーキ、小鍋などのうえに仕上げの釜飯も付いて体重を気にしながら、全部平らげ満足、満足。

     この後は、名司会者M氏の進行で恒例のカラオケ大会。皆さん宿泊という安心感もあってか出演者が次々に登場。大いに盛り上がった一夜であった。何でも

   歌い足りない人、数名はその後、ホテルのスナックに出かけたとか・・・

     さて、翌日も小雨模様。朝食後、多少時間があったので温泉街を散策してみた。宿泊者は休日でないため、あまり多くなかったが、しずかな日本海と温泉が

   マッチしていて郷愁を誘う風情が感じられた。

     (雪があるシーズンであれば更に「山陰」という気分が出るのかも)


  5.    水木しげるロード

     漫画家「水木しげる」氏のふるさと「境港」に漫画に登場する妖怪たちのブロンズ像153体が道路の両端に展示されている。ゲゲゲの鬼太郎を始め、目玉おやじ

   猫むすめなどどれも奇想天外な発想で作られ、じっくり見てみるとなかなかおもしろい。何しろ数が多いので流し見で通過。

     道の両側には妖怪に関わるグッズやパンが売られており、さしずめ妖怪一色といった感じである。さらに進むと「水木しげる記念館」があり入場料700円を支払っ

   て入ると、生い立ちから漫画家となったいきさつ、また、売れなかった初期の頃の作品、などがていねいに解説されており、妖怪漫画にあまり興味のなかった私に

   も理解を深めることができた。(私の知識はNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」を見た程度)

     また、ちょうど就学旅行の中学生と一緒となり、館の説明員の解説を横聞しながら廻ったのがよかったのかも。


 

6.    大漁市場なかうら・弓ヶ浜

     昼食と買い物のため、境港と皆生温泉の中間にある「大漁市場なかうら・弓ヶ浜」に立ち寄る。食事はここでしか食べられないという「かにトロ膳」である。

   ごはんの上にかに、さしみなど5点を乗せ「たれ」をかけ、混ぜ合わせていただく。その他小鉢物に「うどん」もあってここも満足。

     売店では菓子類や生魚をはじめ干物類、また、水槽の中に生きズワイガニなどもあったが解禁前(11月6日解禁)値段が相当高いので見るだけ。私は

   しじみの佃煮とわかめの加工品、ビールのアテに魚の干物を多少買い求めた。

 

 

 

7.    お菓子館「壽城」

     米子IC近くに城の形をした「壽城」と言うおみやげ屋がある。帰り時間に多少余裕があったため、立ち寄ることになった。店内はきれいに飾られた菓子類

   や、海産物のおみやげの販売また製造の様子も見えるよう工夫され、また財布の紐が緩みそうな気分である。

 

8.     「ハバネロ騒動」

      バス後部席のある人がウィスキーのつまみにでもと思い、さきの「壽城」で四角い20個ほどが筒状ケースに入ったチョコを買い求め、早々に1個食べて

    みると、これがとんでもなく辛い。トウガラシ入りのようだと言う。これ以上無理ということでおすそ分けが前席まで配られたが、私は辛いのが苦手なのでし

    ばらく思案しているとそのうち、何人かの人から「全然辛くなく普通のチョコ」との話が出始めた。その反面女性のAさんからは「辛い!」との悲鳴。

      「今流行りの異物混入か」と心配して、ケースに貼られたよく読んでみるとこう書いてあった。「ハバネロ入りチョコレート 1/6の割合で辛いのが入って

    います。お子様が食べる時はご注意ください」ですって・・・一応納得はしたものの「ハバネロ」って何者???

      さっそく隣のTさんスマホを取り出し検索。

      「ハバネロ」とはメキシコやアマゾン地方で年間1500tほど生産される、「トウガラシ」で猛烈に辛い(世界で第4位)が柑橘系のフルーティな香りがあり、

    肉料理やカレーに入れると料理全体の風味が向上する。との解説であった。 トウガラシ入りのチョコなど初耳! 当たった方どんな味でした?

      ちなみに私のもらったチョコは甘口でした・・・

 
9.    終わりに

     帰りのバス車内では「ハバネロ」談義で盛り上がり、アットいう間にもう瀬戸大橋。明るくなった西空は、雲の切れ目からの光が筋状に島々を照らし、墨絵

   のような夕方の瀬戸内海もまた趣のある風景でありました。

     その後、津田の松原PAでは休憩を兼ね、名物の「讃岐うどん」を食べたあと、一同来た時とは逆順で帰途につくこととなりました。

    私にとって今回の旅行は始めての地ばかりで、大いに見聞を深めることが出来ました。

    計画、実行に携わった役員の皆様には心からお礼申し上げます。