茶道部なごみ会
池本 和美(徳島)
茶道の精神と点前作法の心得を記した「利休百首」に次のような一首があります。
『稽古とは、一より習い十を知り十よりかえる元の其の一』
茶道の稽古は、一から順に学び十を知った時点でそれで終わりではない。再び一に戻った時は、最初のとはまったく
意味が違ってくるのだからそこからが勉強だという意味です。
くり返し稽古は重ねる事で、自分なりの茶の湯の解釈ができ今を知る尺度となるのです。(遠州流茶道家元 小堀宗実 書より)
この一首は茶湯だけに限った事ではないと思います。厳しい練習をした野球選手が打席に立つ前に素振りを繰り返すのも、
相撲取りが取り組み前に四股を踏むのも基本の型を忘れないための、まさに「元の其の一」だと思います。
日常の生活面や仕事上のこと等「初心に帰り自分を見つめ直す」生き方の指針に通じる一首だと感じています。
なごみ会活動状況
3月から5月の点前は次のとおりです。
3月 7日 大円の眞(茶通箱) 5名
3月14日 大津袋 5名
3月21日 薄茶・濃茶(立礼) 7名
3月24日 薄茶(立礼) 5名
4月 4日 薄茶・濃茶(立礼) 7名
4月11日 なごみ会総会 9名
4月18日 千歳盆 4名
4月28日 茶箱点前(卯の花) 5名
5月 2日 大円の草 5名
5月 9日 茶箱点前(卯の花) 5名
5月16日 大円の草 6名
5月26日 茶箱点前(和敬) 5名
5月30日 緑の茶会(本願寺茶室) 11名
中州ビル茶室の稽古は、次のとおりです。
第一・第二・第三の火曜日と第四の金曜日です。 会員も募集しています。